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パパ建築士の部屋

第4話 1BOXでいこう!

突然ですがお父さん、お車は何にお乗りですか?
ひと昔前のファミリーカーといえば5人乗りのセダンが定番でしたが、今や家族連れの集まる施設の駐車場を見回すと、右を見ても左を見てもミニバンだらけ。まるでミニバンの展示会場の様相です。
かくいう我が家もT社のVO??を愛用しております。
このミニバンに代表される1BOXカーはもともと商業用の荷物運搬車として生まれ、荷物を雨風にさらすことなく運べる大きな室内空間を「売り」として急成長しました。そしてその空間の広さと収納力をベースに快適性、操作性、利便性などなどあらゆる装備を身にまとい、今もなお進化を続けています。そしてこの1BOXカーの進化(変化)と似た現象が、住まいにも起こりつつあります。

「個室」から「孤室」へ、そして・・・・・・

1950年代から始まった経済の高度成長の波にのり、庶民の住宅も飛躍的に豊かなものへと変化しました。公団の2LDKを皮切りにやがて家族それぞれに「個室」が与えられ、さらにその後「個室」にはTV、パソコン、オーディオとモノだけは充実していきました。その結果、そこから生まれたものは家族コミュニケーションの空洞化であり、「引きこもり」の温床となる「孤室」でした。そしてその反動として2000年を迎えたころから提案されはじめたのが、「個室の開放、コモンスペースの充実」です。1BOXカーのごとく家全体をひとつの箱ととらえ、必要最小限の間仕切りを残し豊かなコモンスペースを実現する。この1BOXゾーニングが現在徐々に定着しつつあります。具体的には、料理をしたり、ご飯を食べたり、本を読んだり、テレビを見たり、パソコンをしたり、くつろいだりというという日常の生活行為が、家族と一緒、または家族のそばで、気配を感じつつ行えるゾーニングのことです。

1BOXゾーニング

*コモンスペースの一部が吹抜けて、2階の子ども室と室内窓でつながっている

♪窓をあければ〜

*吹抜上部の窓のむこうが子ども室

このタイトルにピンときたら、あなたは相当すごい。前回の「♪部屋と階段とわたし」を遥かに超越した昭和それも戦前の名曲です。
さて、「窓」をあければ何が見えるのでしょうか?答えは「港」ではなく「家族の笑顔」です。コモンスペースの一部が吹抜けになっていて、その吹抜けに面して子ども室がある。そしてそこに「窓」があるという仕掛けです。家の外部ではなく、部屋と部屋とをつなぐ室内窓です。上下階の会話もインターフォン越しではなく直接呼びかけられる。食事時にはおいしそうないい匂いがしてくる。夜には部屋の灯りが見えて子どもの就寝の気配が感じられる・・・等々、家族のコミュニケーションを育む重要な設計手法のひとつです。もちろん音も漏れますが、それが家族の暮らす家というものなのです。ワンルームマンションではないのだから。

忘れてはいけない!

ここまで読んでくると、とても素敵な「1BOXゾーニング」。ただ忘れてはいけないのが、家の基本設計と基本性能です。ここでいう基本設計とは「採光(日当り)と通風(風通し)」、基本性能とは家という箱の断熱・気密性能です。設計段階において採光と通風の確保はもちろん、この断熱・気密性能が十分でないと、「真夏は灼熱の2階、真冬は底冷えの1階」となって目の玉が飛び出るほの冷暖房費がかかってしまいます。まずは家の基本性能である「高断熱・高気密」を確保することが第一歩です。そしてその性能を備えた1BOXゾーニングの住まいには全館の空調設備がおすすめです。全館の空調設備とは家全体(部屋はもちろん廊下、階段、水まわりまで)の温度と湿度をコントロールし、計画的に換気も行うシステムです。いくつかのメーカーや方式がありますが、最近では一般家庭用のものもかなり普及し、イニシャルコスト(最初の設置費)やランニングコスト(維持、運転費)も大分リーズナブルになってきています。

おまけ きっと役にたたない建築豆知識 その4

「ラーメン」
(RAHMEN)

ラーメンとは?

ドイツ語で「額縁」の意味。 ラーメン構造という建築や土木で用いられる構造(骨組み)の種類のひとつ。額縁のフレームように柱と梁だけで構造躯体がつくられるので、筋交いや耐力壁が不要で大きな開口部や空間がとりやすい。
ビル建築で用いられる鉄筋コンクリート造や鉄骨造が一般的です。

つまり、

大衆食の王様、ラーメン(拉麺)とはまったく関係ありません。

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