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パパの語らい

第6回
「理想の家」

座談会最終回のテーマは、「理想の家」。
最終回は「papa@home」を設計した高山さんも参加。家からはじまり、親子、家族のコミュニケーションまで、とっても奥深い話で盛り上がりました。

papa@homeのモデルハウス完成

──今回は、「papa@home」を設計した高山さんも参加しました。

高山高山
今年の4月にリリースされました。おかげさまで、毎月50組くらいの家族が見学に来られます。駒沢の展示場は集客がよく、好評を頂いてます。
安藤安藤
「papa@home」を目指してくる方はいます?
高山高山
目指してかどうかはわかりませんが、このホームページを見て来てくださっているかたもいらっしゃると思いますね。
安藤安藤

ぼくは2回おじゃまして、この「Papa's-Station」っていう、お父さんの趣味のスペースが新しいなと。昔は北側にしょぼい書斎を作ってもらって、そこに蔵書をならべてニヤニヤしてるのが関の山だったのが手前の一等地にあるのがインパクトあるなと。お父さんたちは、このへんに共感されるんですか?

高山高山

「papa@home」の大きな特徴は、その「Papa's-Station」と家族の集まるスペース「Family Library」。このふたつは、お話しすると共感していただけますね。

西村西村
僕が小さいころは、車庫の上にプレハブがあって、それがお父さんの基地でしたね。そこでラジオとか、電子関係のものを組み立てたりしてたな。そこに子どもの絵本とかもさりげなく置いてあるんですよ。僕らも、お父さんの基地に遊びに行く感覚で、楽しかったな。
安藤安藤
おやじが秘密基地を持ってるのはいいね。
高山高山
3年ほどまえ、ママ目線の商品をつくったんですが、そのときはパパの居場所をまさにガレージの上に作りましたね。一回外に出ないと行かれない「はなれ」のようなところに。それはそれで、お父さんのうけが非常によくて、「たまにはひとりで」っていうのがよかったんですけど。
小ア小ア
「たまにはひとりで」だったらいいけど、「たまには家族と」になっちゃったら困りますよね。
一同一同
高山高山
それもあって、今回はお父さんの居場所を家族に一番近いところにもって来ようと・・・・・・。
安藤安藤
ドアもなくて、オープンなんですよね。
田中田中
やばいね。カミさんと喧嘩した後、逃げ込んでもバレバレなんだね。
一同一同
西村西村
いいなー、こういうの。
安藤安藤
いいですよね。天井が高いし、こういう家だったらちょっと早く帰ろうかな。花でも買って帰る?って思いますね。

──理想の家にあったらいいな、というものはありますか?

西村西村
僕の理想は、陽のあたるお風呂場ですね。昼からビールを飲むような感覚で、子どもと昼風呂。このモデルルームの風呂場が、まさに採光がよくて、明るいんですよね。
田中田中
僕も風呂場は必須かな。引っ越すなら風呂場を先に見たいですね。
安藤安藤
日本人の心ですからね。
西村西村
縁側もいいですよね。縁側の陽だまりは心地よいイメージがありますよね。
奥平奥平
縁側のある家には住んでみたいですね。内と外の中間で。
高山高山
papa@homeの縁側は、昭和レトロをパパが感じられるようにつくったんですね。
安藤安藤
Fathering Japan的には、家のスペックだけでなく、「父親の想い」とかが大事かな。北欧のお父さんって、始業が早くて16:30には家に帰っているらしいんだ。それで、子どもの部屋をつくってる。僕たちも、直接はやっていなくても同じ想いだよね。
西村西村
僕は、自分の部屋だけ内装を自分でやった。娘が壁紙の接着剤塗りを手伝ってくれたんだけど、自分の手の届く範囲を一生懸命に塗ると弧を描く、つまり虹の形を描くんですよね。だから娘が虹を描いた部屋にいるんだなという心地よさがあります。
小ア小ア
ストーリーのある家っていいですよね。僕のおばあちゃんの家には柱に背比べをしたキズがあって、覚えてるキズもあるんだよね。思い出を重ねていけるような家がいいな。
田中田中
お父さんとしては、つくるところにどれだけ参加できるかが重要だね。
福田福田
理想の家って何かなって考えてきたんですけど・・・・・・。
築30〜40年くらいの家に住んでいたことがあるんですが、取り壊すことになって引越しをしたら、急に風呂場からシロアリがワーッと出たんですよ。住んでいる間に出たっていいくらいの古い家だったのに。
家は生きているんじゃないかと思いましたね。だから、理想の家は人がいる家、人が生活している家じゃないかな。
奥平奥平
そうですよね。人が住んでいればそうじをしていなくてもなんとも思わないけど、人が住んでないとそれが目立つことってありますよね。毎日使ってるから見えないんですよね。
福田福田
理想の家って聞かれると、冗談でね、「帰らなくていい家」っていいたくなるんですけど。夜遊びばっかりしていると。
一同一同
福田福田
本当はすごい寂しがり屋だから、家に帰って門灯がついてないとすごく寂しいんですよね。ついてないと、家族から拒否されているような・・・・・・。人がいてくれるっていうのはいいなって。
小ア小ア
旅行から家に帰ってきたときの「帰ってきた感」はいいですよね。
安藤安藤
出張から帰って来たときとか、なんか懐かしい。普段は自分で鍵を開けるけど、インターホンを押しちゃう。
福田福田
そうそう。そういうとき誰も出てこないと、むちゃくちゃ怒りがわいてくる。
一同一同
爆笑
高山高山
明かりがついてるって、いいですよね。ここにいますよっていう感じがして。
西村西村
僕は音響系の大学だったんですが、そこで「1/f(エフ分の1)ゆらぎ」っていうのを知って。宇宙からやってくる電波を全部聞こえる音にすると、鳥が鳴いてカエルが合唱してるように聞こえるんですよ。麦穂が波打つのもモーツアルトの音楽もそうなんです。
昔の家って、すきま風だったり外の音が聞こえたりして、その「ゆらぎ」の中にいられたんですけど、いまは遮音性や気密性が高いからすべてカットされて息苦しいはずなんですよね。それを今の家で実現させるには暖炉があればいいんじゃないかなと思って。
それからどんなに自然に切り離されてると思っても、自分の体、家族の体が一番近い自然なんです。だから家族の息づかいが聞こえる家は非常にいいんではないかと思います。
田中田中
僕の家は古いから、家族全員の息づかいが聞こえますよ。下にいても2階の音が聞こえてくる。階段を下りてくる音で、腹を立ててるのか、機嫌がいいのかわかるんだよね。ぼろいけど、これはよかったよなって。
安藤安藤
日本人には「気配」っていうカルチャーがあって、ふすまとか障子とか見えないんだけど「気配」はわかる独特のコミュニケーションっていうか。
福田福田
「気配」っていうところからいうと、「Papa's-Station」 はいいですよね。お父さんがやっていることが見えますからね。
高山高山
まさに「気配」なんです。家族のコミュニケーションがいかに取れるかっていうことなんです。コミュニケーションにはいろいろあって、会話、スキンシップ、アイコンタクトとありますけど、最後は「気配」なんですよね。それを一番の核にしているんです。
安藤安藤
「気配」といえば、地域の人との関わりも大切だよね。平日、たまに家にいたりするといろんなことに気づくんだ。「何でこんなに電話がかかってくるんだ」とか・・・・・・。
奥平奥平
豆腐屋さんが来たりとか。日中、街で何が行われているのかわかりますよね。
安藤安藤
家は地域にあるから、地域との関係性も大切。友だちが来やすいとか、勝手口が開いていて気軽に訪ねられたりとか。家が立派でも地域と関係性がなかったら意味がないよ。
奥平奥平
勝手口。玄関以外の入り口があるのはいいよね。僕は外と家の高さが同じ家を雑誌で見て、そうじは大変だけどいいなーと思った。子どもがそこからフラフラーと遊びにいけたりして。
田中田中
絵本の「ちいさいおうち」みたいに、垣根のない家もいいよね。
小ア小ア
パパが帰りたくなる家がいいですよね。
西村西村
そういう意味で、papa@homeとFathering Japanがリンクしているのは意味がありますよね。
小ア小ア
家は奥さんだけのものじゃないね。子育てを楽しむ大事な場だから。
楽しまないとソンだな。
安藤安藤
小崎さんは、十分楽しんでると思うよ。家の中にテント張っちゃうんだから。
一同一同
高山高山
最後に、皆さんの「理想の家」を聞かせていただけますか。
奥平奥平
外も家の中も仕切りのない感じがいいですね。適当に抜けてて、適当に外とつながっている「抜け道のある家」。うちは賃貸なんですが、マンションでこういった仕掛けのある家があればいいなと思います。
西村西村
お風呂場に注ぐ光や、風のそよぎといった「1/fゆらぎ」と、お互いに何をしているかわかる、家族とのつながりを感じられる家。あとは個人的な好みとして、ホームコンサートができればいいですね。
田中田中
そう考えると、昔ながらの日本家屋のよさが際立ちますね。僕の理想は「風のぬける家」。玄関を開けると風が通る。風が通るってことは音も筒抜けなんだけど。
福田福田
自分の家を作るときすごく興奮したけど、家族の言うことをどれだけ聞けるかが大事なんだと改めて思いました。
子どもの落書きとか、思いもよらないカスタマイズもほほえましい状態に持っていければ、オペレーションとしては成功なんですよね。
安藤安藤
家はハードであって、そこに必要なソフトとして、父親は家族が幸せでいられるためのエンジンの役割を持っていると思う。独立して出て行った子どもたちが帰ってきたくなる、羽を休める場所でありたいですね。自分が楽しく過ごしていて子どももくつろげるような「コミュニケーションのある家」が理想かな。
小ア小ア
うちは共稼ぎだから、近所の家の子どもを預かったり預けたりするんですけど、僕の理想は「人が集える家」。家づくりは、ハードだけじゃないですよね。僕は「こうしたい」っていうのがなかったんですが、みなさんの話を聞いていて、自分の想いを実現するためのハードもソフトもそろえたいと思いました。それに、家族を巻き込むのが家づくりのおもしろさですよね。
高山高山
家は舞台装置であって、そこに住む家族の生活をお助けするもの。でも、それをつくるタイミングも重要ですよね。せっかくのハードも、タイミングがずれると機能しなくなってしまう。その家族の「原風景」がつくられる時代に、器を用意することが理想ですよね。

──「パパの語らい」はいかがでしたか。「時間×家」「場所×家」「季節×家」 「子どもの成長×家」 「遊び×家」「理想の家」と、毎回テーマを変えてパパたちの家の考え方、思いを伺ってきました。最後に「papa@home」を設計した高山さんが「家は舞台装置」とおっしゃってましたが、その舞台装置を上手に作り、楽しく演出してくださいね。

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