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毎回1つのテーマにそって選りすぐりの児童書をご紹介 papa@図書コーナー 子どもといっしょに読んで、大人のためにもなる──。
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Vol.6 仕掛け絵本の楽しさ "紙の魔術師"ロバート・サブダの世界

──絵本の世界では、いま「仕掛け絵本」がブームになっています。ページを開くと、立体的な絵が飛び出したり(=ポップアップ)、動いたりする仕掛け絵本というと、昭和40年代生まれくらいまでのパパなら、万創という会社が発行していた「とびだすえほん」を思い出す方がいるかも知れません。「視覚にうったえる」という特性を最大限に活かした立体仕掛け絵本は、「見て、触って、遊んで」というさまざまな楽しみにあふれています。

 仕掛け本自体の歴史は古く、15世紀中ごろのヨーロッパではその原型が作られていたといわれます。子どものための絵本として発展したのは19世紀になってからで、もはや美術工芸品といいたくなるような美しい立体仕掛け絵本が次々と登場しました。

 仕掛け絵本の立体世界を独自の手法で華開かせたロバート・サブダも、幼少時代仕掛け絵本に魅せられたひとりでした。サブダが発表した仕掛け絵本の数々は、これまでの仕掛け絵本が二・五次元だとしたら、まさに三次元、あるいは無限の広がりを持つ精緻(せいち)でセンセーショナルな表現にあふれたものでした。そして彼はいつしか“紙の魔術師”と呼ばれるようになったのです。

ロバート・サブダ [Robert Sabuda]

1965年アメリカ・ミシガン州生まれ。幼少時代に歯医者の待合室でポップアップ絵本に出会い、8歳の時両親のために『オズの魔法使い』の仕掛け絵本を初めて作る。ニューヨークのプラットインスティテュートで美術を学び、絵本作家に。

[http://www.robertsabuda.com/]

 
監修者からひとこと

精緻なつくりと迫力に、思わず「すごい!」と声が。絵本は子どもの本、という既成概念をガツーン!と崩してくれる、うれしい驚きをくれるのがサブダの本なのです。読んでよし、遊んでよし、飾ってよし、ということで一過性のブームではなく、ロングセラーとなっていくことでしょう。男の子には『恐竜時代』、女の子には『オズの魔法使い』と『不思議の国のアリス』がおすすめですが、きっと子どもよりもパパが楽しいのではないでしょうか。ギフトにも喜ばれますよ。

『オズの魔法使い』

絵本『オズの魔法使い』

作絵・ロバート・サブダ 訳・わく はじめ 大日本絵画 2005

ライマン・フランク・ボーム作『オズの魔法使い -The Wizard of Oz-』の出版100周年を記念して、サブダが世に問うた作品です。同作のいくつかのエピソードを大胆で精緻な立体表現で構成しています。勢いよく回転する竜巻や、高くそびえ立つエメラルドのお城など、その圧倒的な仕掛けの迫力とあざやかな色づかいは、単なる絵本というより芸術作品と呼びたくなる完成度です。

『太古の世界 恐竜時代』

絵本『太古の世界 恐竜時代』

作絵・ロバート・サブダ/マシュー・ラインハート 訳・わく はじめ 大日本絵画 2005

サブダと、彼のお弟子さんであるマシュー・ラインハートによる35体以上のポップアップ恐竜と、50種類以上のくわしい恐竜情報がつまった立体恐竜百科事典です。もっとも重い超巨大恐竜「ブラキオサウルス」や、凶暴な肉食恐竜「ティラノサウルス」など、迫力満点のポップアップには、子どもも大人も度肝を抜かれることでしょう。ページの四隅にある小さなトビラにも、恐竜のポップアップが隠されています。手に取るたびに新しい発見がある、ぜいたくな一冊です。

日本語版が発行されている作品は、この2作品以外にも以下のものがあります。

< ロバート・サブダ >

  • ・『ナイト・ビフォー・クリスマス』(2003、作/クレメント・ムーア)
  • ・『不思議の国のアリス』(2004)
  • ・『クリスマス・アルファベット』(新装版,2004)
  • ・『クッキーカウント』(2005)
  • ・『クリスマス』(2006)
  • ・『愛蔵版 クリスマスの12日』(2007,旧版は1997)
  • ・『冬ものがたり』(2007)

< ロバート・サブダ/マシュー・ラインハート >

  • ・『太古の世界 シャーク 海の怪獣たち』(2006)
  • ・『太古の世界 メガ ビースト』(2007)

[写真提供・絵本ナビ]

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