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パパと遊ぶ
毎回1つのテーマにそって選りすぐりの児童書をご紹介 papa@図書コーナー 子どもといっしょに読んで、大人のためにもなる──。
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Vol.3 ふるえるような感動を味わう本

──本を読んで、思いっきり泣いたり、ふるえるような感動を味わえたら、それは一生の思い出になります。生きるうえでかけがえのない財産にもなります。もし親子で感動を共有できたら、なおのことすばらしい。
本当の優しさ、本当の絆(きずな)、本当の言葉。
今回選んだ2冊には、人間の大切な宝物が詰まっています。いつか必ず出会ってくださいね。

『おまえ うまそうだな』

絵本『おまえうまそうだな』

作絵・宮西達也 ポプラ社 2003年

あらすじ

むかし、むかし、おおむかし。卵からかえった恐竜のアンキロサウルスの赤ちゃんは、ひとりぼっち。泣きながら、とぼとぼ歩いていました。そこに恐いティラノサウルスがやってきて、「ひひひひ・・おまえ うまそうだな」と、よだれをたらたら流しながらとびかかろうとしました。
すると、アンキロサウルスの赤ちゃんは「おとうさーん!」といって、ティラノサウルスにしがみつきました。
「ぼくのなまえ、よんだでしょ。ぼくのなまえ、ウマソウなんでしょ」
きょとんするティラノサウルスでしたが、「はやく、おとうさんみたいになりたい」というアンキロサウルスの赤ちゃんの言葉に、父親としての気持ちが芽生えます。そして親子としての生活が何日か過ぎ、やがて別れの日がやってきます。

おすすめポイント

アンキロサウルスの赤ちゃんを食べるつもりだったティラノサウルスが、「おとうさんみたいになりたい」という赤ちゃんのこの言葉で、父性に目覚めます。それからは赤ちゃんを外敵から守り、生きる術を教えていきます。父親とは子どもの誕生によって父親になるのではなく、自覚によって父親になるのでしょう。そして子に慕われる父親になったはずのティラノサウルスは、血のつながらない葛藤を口にします。
「ウマソウ、俺みたいになっちゃだめなんだ」
「いやだ、ぜったいにいっしょにいる!」
そしてティラノサウルスがどんな行動に出たか──ラストシーンにはとても胸が熱くなります。

『だいじょうぶ だいじょうぶ』

絵本『だいじょうぶだいじょうぶ』

作絵・いとうひろし 講談社 1995年

あらすじ

「ぼく」と、「おじいちゃん」は、毎日のように散歩を楽しんでいました。
「いまよりずっと赤ちゃんに近かったぼく」にとって、おじいちゃんとの散歩は、新しい発見や楽しい出会いの連続でした。でも、困ったことや恐いことにも出会うようになって、なんだかこのまま大きくなれそうもないと思えるときもありました。
そのたびに、おじいちゃんはぼくの手を握って、おまじないのようにつぶやくのでした。
「だいじょうぶ だいじょうぶ。」
そしてぼくは成長して・・。

おすすめポイント

主人公の「ぼく」が成長する過程で感じた不安や恐れに対して、「頑張れ」という励ましの言葉より、おじいちゃんの「だいじょうぶ だいじょうぶ」という言葉がとても救いになったのでしょう。そしてぼくはりっぱに成長して、おじいちゃんは年をとっていきました。もしこの本を読んで感じるところがあったら、お子さんや周りの人たちに対して、この言葉をかけてあげてください。この世の中、そんなに悪いことばかりじゃないのです。読み聞かせの会では、読んでいる大人が泣いてしまうことがとても多い本です。いま、救いを必要としているのは、大人の方なのかも知れません。

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